行きたい学校を決めて、目標にしてずっと頑張ってきたのに不合格。信じられない、何かの間違いであってほしい。
そして自分を責めてしまいます。合格した子と比較してしまい、何がいけなかったのだろうかと。
頑張った。お疲れ様。いろいろな言葉を耳にしますが、気持ちの整理をつけるのは相当時間がかかると思います。
一番つらいのは受験した本人
ゲームもテレビも遊びも我慢して、夏休みも学校お休みの日もずっとずっと勉強してきました。
真剣にやってきた子ほど辛さを感じているはずです。
辛いという感情をあまり出さずに、周りの人に心配かけないように気丈に振る舞っています。
特に中学受験は親子の受験でもある
中学受験の場合、塾選び、送り迎え、受験校選びなど、親御さんとの関わり合いが大きくなります。
他の塾にすればよかった。
受験校の決め方、併願校、受ける順番が悪かった。
模試で合格判定80%で油断した。
など。
ずっとグルグル頭の中でもやもやとしてしまうのです。
実際にある話
- ずっと合格判定模試では、A判定でした。
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まさかの不合格ということは、思った以上にあります。
- ずっと成績の悪かった友人が合格、成績の良かった自分が不合格
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入学試験は、本当にフタを開けてみなければわからないことがあります。
いわゆる鉄板と言われる、超上位層以外は意外な結果になったりします。
- 合格した子がはしゃいだり、自慢してくる
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とても嫌な気分になりますね。嫌な気持ちにさせることに気づいていないのなら、かわいそうと
思ってください。自分はそうならないように学べることで、気遣いの出来る人になることが出来ます。
まずは思い切り泣いたり、思いを吐き出してください
ここで、平気そうにするよりも吐き出してしまった方が、心が軽くなります。
親御さんの場合は、お子様の前では何も言わず、不満や愚痴や後悔は違うとことろで発散してください。
気持ちを切り替えるのは難しいことと認識しましょう。
いくら第一志望以外の学校が素晴らしくても、しばらくは本当の意味では立ち上がれないでしょう。
後ろを振り向かせない
難しいとは思いますが、ここは保護者の出番です。
悔しさを忘れず、前を向くことが出来るようにサポートしなければ
いけません。
悪い例
親御さんが、第一志望校不合格を引きずってしまうことです。
あんなに頑張ったのに。あれだけお金をかけたのに。健康に気をつかい、毎日お弁当を作り
それこそ受験一色の日々を送ってきたのに。
それもすべて○○中に合格するために。と心の中でも考えてしまうことです。
思考は態度に出る
ご存じの方も多いとは思いますが、
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
マザー テレサの名言
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
考えていることは態度や言葉に出てしまう
実際、子供は思った以上に深く傷ついています。
応援してくれた人に申し訳ない。期待してくれた人に申し訳ない。
そんな時、自分の両親が後ろ向きに考えていたら、救われません。
まず安心させてあげてください
やってきたことは決して無駄ではない
頑張って勉強してきた。目標に向かい努力した。
このことは、次に進むための道に大きなアドバンテージになります。
いろいろな分野で成功している人の共通点は、一見失敗だったかな?と思うことでも、
それを自分の糧として大きく成長しています。
言葉は重い
心に留めたい
言葉は重いです。傷つけることもあれば、救われることもあります。
なにかの拍子に、責めるような言葉を吐いてしまったら、取り返しがつきません。
良かれと思って言ってしまいがちな言葉(個人的にダメだと思うもの)
- 受験がすべてじゃないよ。
- また、頑張ればいいんじゃない?
- 大丈夫だよ。
- 気持ちわかるよ。
- 気にする必要ないよ
励まし方はとても難しいです。当事者にしかわからない気持ちを、推量で口に出してしまいがちです。
なんて言ったらいいかわからない。
話を聞くだけでいいと思います。時間が経てば、気持ちも落ち着いてきます。
初めての挫折かもしれない
- 若干11~12才の子が、経験する挫折です。
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挑戦しなければ、失敗もなかったかもしれません。でも失敗から学ぶことは本当に多いのです。
- これからの長い人生、どんなことが起こるかわかりません。
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そんな時、自分を立て直す事のできる大人になれたら、この挫折は、挫折ではなく必要な経験
だったと思えるようになります。
まとめ
とても辛いことですが、受験の結果をきちんと受け止めなければいけません。
今起きている現実に向き合い、お子様の気持ちに寄り添います。
ここからが保護者様の腕の見せ所です。この後の人生でこの不合格という結果が、
返って良かった!と思えるようにサポートすることが大切です。